中国輸入やタイ仕入れの海外輸入ビジネスを始めた頃の話

前回の中国輸入やタイ仕入れの海外輸入ビジネスを始めたきっかけの続きです。

中国で旅行中に香港人と友達になり、その後中国輸入を始める事になりましたが、中国輸入の前にやっていたことがあったのを思い出しました。

最初に香港人の友達とやったのは中国人相手のネットショップの購入代行です。

全然儲からない購入代行業

当時ヤフオクが中国人の間で人気があるとの事で、中国人相手にヤフオクや楽天などの商品を購入することにしました。

日本の商品は中国人に人気がありますが、中国人だとヤフオクから買っても支払ができず、海外だと発送もしてくれない人がほとんどなんですよね。

そこで落札金額の15%を手数料としてもらい、代わりに購入する事にしました。

香港から中国本土への発送は安いので、購入したものは日本からまとめて香港まで送り香港からお客さんへ発送です。

僕がやる事は日本側で購入してまとまったら宅急便で香港へ送るところまでです。

当時他に仕事をしていたので、空いている時間を使い購入するだけなら簡単だなと思い気軽に始めました。

というのも商品を誰かに売るのは難しいですが買うのは簡単ですからね。

中国人が欲しい商品をヤフオクで落札してお金を払い商品を受け取るだけです。そしてまとまったら香港の友達の事務所まで発送するという簡単な作業です。

たいした注文はないだろうなと思っていたら注文はすぐに入るようになりました。香港の友達はタオバオに代行として出品していました。

タオバオは中国人の間で人気があるので集客も楽にできたようです。同じようなことをやっている人もそこまでいなそうでした。

商品としては、おもちゃだったり、本だったり、アニメのグッズが多くすぐに段ボール一箱くらいになってきます。ただ、いかんせん安いものがほとんどです。

1000円のものを購入しても、手数料は15％なので150円です。それを僕と香港人の友達で割るので75円しか手元に入りません。1万円で750円、10万購入しても7500円です。

段ボールが一箱になると香港に発送していましたが、一箱分で多くて5万円分くらいの商品だった気がします。宅配業者に集荷にきてもらうので発送は楽でしたが買っても買ってもたいした利益になりません。

購入費用は僕のお金から払って、一か月後に払ったお金と手数料の7.5%を受け取っていましたが、お金を結構使う割には大した利益になりません。月に30万くらいは購入していたような気がしますが、利益は2万円ほどです。

ヤフオクがメインだったので出品者はいい加減な人も多く、落札しても連絡がとれなかったりすることもでてきて、沢山買うと意外と面倒なことに気が付いてきました。

そして、トータルで100万くらい購入したあたりでモチベーションも下がりやめてしまいました。

代行業は倉庫でも借りるぐらいの規模で大量にさばかないと儲からないという事は考えてみたら当たり前のことですが何にも考えずに始めたのでやってみてから気が付いたんですよね。

何事も最初の事業計画が大事だなと改めて認識した思い出があります。

おいしい話はすぐに終わります

代行業はやめて、次に始めたのはその頃、もっと儲かる方法はないかなと考えていいると豚インフルエンザが流行りだしました。

日本ではマスクが品薄になり値段が高騰しています。中国産のマスクが安く買えるのでヤフオクで出してみることになりました。

今では薬局で300円ぐらいで売られている箱入りの使い捨てマスクを100箱程香港から日本へ送ってもらいヤフオクに出品してみました。すぐに入札が入り値段が上がっていき2000円前後で落札されます。

数日で売り切ったあたりに追加注文をしようとしたらマスクを出品する人が沢山でてきて、値段は1円に落ちてしまいマスクバブルは終了です。

おいしい話は本当に早く終わってしまいますね。もうちょっと早く始めれば5000円くらいで売れたようでした。

ただ、砂漠で水を高値で売るような商売は罪悪感がでてくるのでちょこっと儲けるくらいで丁度いいのかもしれません。

儲けよりも、中国の商品は安いので、売れそうな商品を探せばヤフオクで沢山売れそうだなと手ごたえをつかむことができたのがよかったです。

そしてマスクの次に選んだ商品がコスプレ衣装です。

タオバオは怪しい商品であふれています

コスプレ衣装はマスクのように緊急を要する商品ではないので、無在庫販売にして、売れたらタオバオの業者から購入して、香港の友達のところまで送ってもらい香港経由でお客さんに届けるようにしました。

中国から直接商品を送るのがベストですが、タオバオの業者は海外発送に対応していない事が多く、日本までは発送してくれないのですよね。

僕はネット販売の経験もなく香港の友達に言われるままに始めましたが、コスプレ衣装もそこそこ売れました。

ヤフオクだけではなく、独自ドメインを取り、カラーミーショップで3つほどジャンル別にサイトを作るまでになりました。

最初は香港の友達が選んだ商品だけ出品していましたが、タオバオを見るとものすごい数のコスプレ衣装が出品されています。

そこで僕も商品を選ぶようになりました。

そして在庫切れが恐いので複数の業者が出品している商品を選び、香港人の友達が再度在庫を確認して在庫のあるものをかたっぱしから出品していきました。

だんだんと売れるようになり、ヤフオクのIDも個人からストアのIDにして、徐々に売れ筋は在庫を持つようにして国内から発送するようにしていきました。

沢山買っていると画像も業者がくれるようになってきます。

ただ、タオバオで商品を探しているうちに、だんだんとどこか怪しい事に気が付いてくるのですよね。

画像は同じコスプレ衣装で体は同じ写真なのに顔だけ違うのとかがでてくるじゃないですか。おいおい、なんだよこの加工写真はって思って色々みているとしっかりしたショップは値段が3倍くらいするものまででてきます。

そうです、安い商品は偽物ばっかりです。

すぐに香港の友達にチャットで伝えますが、偽物も多いけど、そんなに気にすることでもないんじゃないといった感じです。

仕入れ値は数百円で、売値は1500円くらいなので、僕のほうは1500円くらいのイメージでいますが、友達は数百円の安物なんだからそこまで考えなくてもいいんじゃない。といった感じです。

偽物に対する意識が全然違うようです。

香港の友達が偽物に対してそんな感じだと、自分の身は自分で守らないとまずいなと思ってきました。

そして売れているのに友達には悪いですが、モデルが着用している商品はやめることにして、靴下とかグローブとかのモデルが着用しても手だけとか足だけとかの当たり障りのない商品だけにしました。

コスプレ衣装はモデルが着ないと画像で商品の良さも出ないので、当たり前ですが靴下とかでは売上も落ちてきて終了です。

偽物じゃない商品もあったと思いますが、可能性として偽物があるのであればやめないとですからね。

そんな感じでタオバオで商品を買う事はなくなりました。

その数年後に市場で自分の目で商品を探さないとという気持ちになり、今では中国まで行って買付をするようになっています。

今考えると無在庫販売もいい経験だったような気もします。市場にも偽物はかなり売られているのでより一層気を付けるようになりました。

長くなりましたが中国輸入ビジネスを始めた頃の話でした。

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